北海道のおすすめ温泉地ランキング!湯ざわりや泉質などの特徴と今訪れたいホテル・旅館も紹介【2023】
日本で最も温泉地の数が多い北海道。2020年(令和2年)に環境省が発表した情報によれば、北海道には合計234カ所の温泉地があります。有名な北海道三大温泉地から、秘境と呼ばれる温泉地までさまざまで、それぞれに特徴や魅力が異なります。
こちらの記事では、日々お客様を乗せて全道各地の温泉地をめぐるバス会社ならではの視点で温泉地をランキング! 温泉の泉質や湯の心地良さはもちろん、景色、アクセスの良さと周辺観光の充実度をもとにおすすめの温泉地を15カ所ご紹介します。
この記事のポイント!
・北海道の温泉は自然に囲まれたロケーションが魅力
・北海道三大温泉地は定山渓温泉・登別温泉・湯の川温泉
・北海道で最大の温泉地は登別温泉
・定山渓温泉の湯量は毎分約8,600リットル
・十勝川温泉は世界的にも珍しいモール温泉が湧き出る
北海道のおすすめ温泉地ランキングTOP15
北海道に多く点在する温泉地の中でも、アクセスがしやすくて人気の温泉地TOP15は次のとおりです。あくまで独自の視点によるランキングなので、ご参考までに。
北海道おすすめ温泉地TOP15
- 定山渓温泉|アクセスのしやすさと自然美が魅力
- 登別温泉|泉質のバラエティに富んだ温泉
- 湯の川温泉|函館市街地から車で約10分のアクセス
- 支笏湖温泉|肌がスベスベになる美人の湯
- 洞爺湖温泉|自然環境に恵まれ温泉と景色を楽しめる
- 十勝岳温泉|道内で最も高い場所で湧く温泉
- 十勝川温泉|モール温泉が湧き出る世界的に珍しい温泉
- 旭岳温泉・天人峡温泉|北海道の秘境温泉地
- 川湯温泉|強い酸性の泉質が肌をツルツルに
- 白金温泉|アウトドアが楽しめるリゾート地として人気
- 層雲峡温泉|かつて登山者の隠れ湯だった温泉地
- ニセコ温泉郷|豊富な泉質の温泉が点在
- 北湯沢温泉|長流川の川底から湧き出る無色無臭の温泉
- ウトロ温泉|オホーツク海に沈む夕日を望む温泉地
- 阿寒湖温泉|道東トップの規模を誇る温泉地
それぞれの温泉地の特徴や泉質、効能、アクセスなどを詳しく解説します。
1.定山渓温泉|アクセスのしやすさと自然美が魅力
定山渓温泉は、札幌市中心部から南西に位置し、車で1時間ほどでアクセスできる温泉地です。1866年、修行僧の「美泉定山」氏により発見されました。発見者の名前にちなんで定山渓温泉と名付けられ、現在も「札幌の奥座敷」として親しまれています。日帰り温泉客にも人気で、ナトリウム塩化物泉の泉質は神経痛、関節痛などに効能があるとされています。湯は無色透明で塩辛さが感じられ、入浴すると肌に塩分が付着することで体の芯から温まります。泉源は豊平川沿いに計56カ所あり、毎分約8,600リットルの豊富な湯量を誇ります。
また、定山渓温泉は支笏洞爺国立公園内に位置しており、自然美や紅葉の美しさも魅力のひとつです。周辺には「白糸の滝」や「湯の滝」などの自然景勝地があり、観光施設も充実しています。
主な泉質 | ナトリウム塩化物泉 |
主な効能 | 神経痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、痔痛、疲労、冷え性、皮膚病など |
アクセス | 札幌から車で約40分 北広島ICから車で約60分 JR札幌駅からバスで約70分 |
代表的なホテル | ・定山渓温泉ホテル鹿の湯 ・ぬくもりの宿 ふる川 ・定山渓ビューホテル ・定山渓万世閣ホテルミリオーネ ・定山渓第一寶亭留 |
参考サイト | 定山渓観光協会 |
2.登別温泉|泉質のバラエティに富んだ温泉
登別温泉は「温泉のデパート」とも称されるほど、多彩な泉質と豊富な湯量を誇る温泉地です。1858年(安政5年)に開湯したとされており、札幌や函館からもアクセスがよく、年間を通じて多くの観光客が訪れます。
バラエティに富んだ泉質が特徴で、硫黄泉や食塩泉、酸性鉄泉、硫酸塩泉など9種類の泉質があります。泉質により効能は異なりますが、糖尿病、高血圧、冷え性などに効くとされ、中でも乳白色をした硫黄泉は美白に最適として有名です。
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また、登別温泉はクスリサンベツ川(アイヌ語で「薬湯の川」)に沿って広がる温泉街で、現代的なホテル、和風旅館、土産物屋が数多く並びます。地獄谷や日和山といった源泉エリアは、活発な火山活動の様子を観察できる人気の観光スポットです。
周辺には自然豊かな景勝地も多く、野鳥のさえずりや高山植物が楽しめるほか、漁港の近さから新鮮な海の幸も堪能できます。温泉愛好者だけでなく、観光客に人気の温泉地となっています。
主な泉質 | 硫黄泉 食塩泉 酸性鉄泉 硫酸塩泉 含鉄泉 混合泉(酸性鉄泉+食塩泉)など |
主な効能 | 糖尿病、高血圧、慢性婦人病、神経痛、貧血症、冷え性、リウマチ、アトピー皮膚炎、慢性湿疹、慢性皮膚疾患、火傷など |
アクセス | 札幌から車で約90分登別東ICから車で約10分 JR登別駅から車で約15分 |
代表的なホテル | ・登別温泉 第一滝本館 ・祝いの宿 登別グランドホテル ・登別万世閣 ・登別温泉 ホテルまほろば |
参考サイト | 登別国際観光コンベンション協会 |
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3.湯の川温泉|函館市街地から車で約10分のアクセス
湯の川温泉は函館空港から近く、函館市街地からも車で約10分のアクセスが便利な温泉地です。1653年に開湯し、北海道三大温泉郷の一つとして知られています。古くからの老舗宿と大型ホテルが共存し、しっとりとした温泉情緒が魅力のひとつです。その歴史は、松前藩主の病を癒やしたことにはじまり、幕末には五稜郭を舞台とした箱館戦争の兵士たちも傷を癒やしたと言われています。
泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉(食塩泉)で、保温性にすぐれ、冷え性や神経痛などの効能が期待されています。無臭でしっとりとした肌触りのお湯は訪れる人々に癒しを提供し、年間約130万人もの客が訪れる、北海道を代表する温泉地です。
また、湯の川温泉はそのロケーションも人気です。函館山の反対側に位置していることから、ホテルの高層階から日本三大夜景都市のひとつに数えられる函館の町並みと函館山のパノラマを一望できるほか、津軽海峡の眺望が楽しめることも。夏から秋には、露天風呂や客室からイカ漁の漁火を眺めることができ、函館産の海の幸を楽しむこともできます。
主な泉質 | ナトリウム-塩化物温泉 |
主な効能 | 神経痛、リウマチ、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、疲労回復、冷え性など |
アクセス | 札幌から車で約4時間 大沼公園ICから車で約50分 湯の川温泉電停から徒歩で約2~10分 |
代表的なホテル | ・竹葉新葉亭 ・花びしホテル ・ホテル万惣 ・函館湯の川温泉 海と灯 ・湯の川温泉 湯の川プリンスホテル渚亭 ・湯の川観光ホテル祥苑 ・湯の浜ホテル |
参考サイト | 函館湯の川温泉旅館協同組合 |
4.支笏湖温泉|肌がスベスベになる美人の湯
支笏湖温泉は「美人の湯」として知られる温泉地です。千歳市の西端にある大正4年開湯の丸駒温泉と、支笏湖の東岸にある5軒の温泉宿が支笏湖温泉と呼ばれています。札幌から車で約1時間、千歳空港からは約40分とドライブにも丁度良い距離で、四季折々の自然を眺めながらの湯浴みが好評です。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩素泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、慢性皮膚病などへの効能が期待されます。飲用も可能で、慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病などの効能も期待でき、入浴後は肌がすべすべになると女性に人気です。
また、恵庭岳や樽前山などの山々に囲まれており、原生林がしげる手つかずの大自然が広がる神秘的な雰囲気も魅力のひとつです。
主な泉質 | ナトリウム-炭酸水素塩泉(旧名:重曹泉) |
主な効能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、胃腸病、冷え性、打撲、慢性皮膚病、慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病など |
アクセス | 札幌から車で約1時間 JR千歳駅から車で約30分 |
代表的なホテル | ・支笏湖第一寶亭留 翠山亭 ・しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌 ・丸駒温泉旅館 |
参考サイト | 国立公園支笏湖運営協議会 |
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5.洞爺湖温泉|自然環境に恵まれ温泉と景色を楽しめる
洞爺湖温泉は、自然環境に恵まれたリゾート温泉地です。洞爺湖の南岸に位置する壮瞥温泉をはじめ、洞爺湖温泉からも有珠山(うすざん)や昭和新山の絶景を望むことができます。1910年の有珠山噴火により誕生した洞爺湖温泉は、2000年の噴火後に湯質がわずかに変化し、茶色がかったお湯が特徴です。周囲に広がる羊蹄山(ようていざん)の景観も魅力的で、足湯や手湯が楽しめるスポットも多く、気軽に湯めぐりができます。
洞爺湖温泉の最大の魅力のひとつが、湖畔に建つホテルから洞爺湖の絶景を眺められることです。特に、4月末から10月末にかけて開催される「洞爺湖ロングラン花火大会」は、温泉に浸かりながら楽しむことができます。花火大会に合わせて運行する花火鑑賞船も見られ、きっと忘れられない思い出になるでしょう。また、有珠山ロープウェイや昭和新山熊牧場などの観光地も近く、多彩なアクティビティが楽しめます。
主な泉質 | ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 |
主な効能 | きりきず、冷え症、うつ状態、皮膚乾燥症、末梢循環障害など |
アクセス | 札幌から車で約2時間 虻田洞爺湖ICから車で約5分 洞爺駅からバスで約20分 |
代表的なホテル | ・洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラス ・ゆとりろ洞爺湖 ・ザ レイクビュー TOYA 乃の風リゾート ・絶景の湯宿 洞爺 湖畔亭 |
参考サイト | 洞爺湖温泉観光協会 |
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6.十勝岳温泉|道内で最も高い場所で湧く温泉
十勝岳温泉は北海道のほぼ中心部、十勝連峰南端に位置し、標高約1,280mと北海道で最も高い場所にある温泉地です。十勝岳温泉の発見は1958年(昭和33年)で比較的新しく、安政火口の旧噴火口の測量中に発見されました。十勝岳温泉には4軒の宿が点在しており、賑やかな温泉街はないものの、各宿が独自の源泉を持ち、異なる泉質の湯を楽しむことができます。
代表的な泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉(無色透明・酸化して濃い赤褐色に変化)、酸性-鉄-硫酸塩泉(無色透明)です。神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩などに効能があるとされています。
十勝岳温泉は、自然に囲まれた絶景を楽しめる登山基地としても利用され、登山客や自然愛好者にとっての理想的な拠点となっています。開放感あふれる露天風呂からの眺めは訪れる人々を魅了します。
主な泉質 | カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉 カルシウム・マグネシウム硫酸塩泉 酸性-鉄-硫酸塩泉 塩化物泉など |
主な効能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、動脈硬化症、きりきず、冷え症など |
アクセス | 三笠ICから車で約90分 JR上富良野駅からバスで約25分 |
代表的なホテル | ・十勝岳温泉 カミホロ荘 ・十勝岳温泉 湯元 凌雲閣 |
7.十勝川温泉|モール温泉が湧き出る世界的に珍しい温泉
十勝川温泉は帯広市郊外、十勝平野の中心に位置し、植物性の有機物を多く含む「モール温泉」という泉質が特徴の温泉地です。モール温泉は、地下に堆積した太古の植物(亜炭層)を熱源として湧き出ており、国内では珍しいタイプの温泉です。温泉の色は濃い茶褐色で、まろやかなため皮膚を刺激せず、入浴後の肌はスベスベになると人気です。
そのほか、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉といった泉質があり、運動麻痺や神経痛、筋肉痛、関節痛などに効能があるとされています。
十勝川温泉の周囲には豊かな田園風景が広がり、四季折々の自然が楽しめます。特に、糠平湖(ぬかびらこ)にあるタウシュベツ川橋梁(きょうりょう)の景観は季節によって変化し、訪れる人々を魅了します。
主な泉質 | ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉) モール温泉 |
主な効能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、痔疾、慢性消化器病、慢性皮膚病、病後回復期、疲労回復、慢性婦人病、冷え性、きりきず、やけどなど |
アクセス | 札幌から車で約3時間 音更帯広ICから車で約20分 JR帯広駅からバスで約30分 |
代表的なホテル | ・十勝川温泉 笹井ホテル ・十勝川温泉 観月苑 ・十勝川温泉 第一ホテル ・十勝川温泉 ホテル大平原 |
参考サイト | 十勝川温泉観光協会 |
8.旭岳温泉・天人峡温泉|北海道の秘境温泉地
旭岳温泉と天人峡(てんにんきょう)温泉は、大雪山連峰のふもとにある北海道の秘境温泉地です。旭岳温泉は大雪山連峰の北東部、標高約1,000mに位置している国内でもトップクラスの高地温泉です。
ロッジや山小屋風のホテル、旅館が散在しており、原生林の中で神秘的な雰囲気を楽しむことができます。硫酸塩泉の泉質を持っており、神経痛、きりきず、末梢循環障害、冷え性などに効能があるとされています。
天人峡温泉は旭川の南東約40kmに位置し、渓谷の底にある秘境温泉です。硫酸塩泉などの泉質があり、関節のこわばり五十肩、運動麻痺などに効能があるとされています。天人峡温泉には2軒の宿があり、どちらも天然温泉を楽しめます。
自然湧出100%の天然温泉の足湯「天女の足湯」は無料で利用できて観光客に人気です。どちらの温泉地も大雪山国立公園内の自然の中にあり、登山客や観光客に愛され、繰り返し訪れる人も多いです。
主な泉質 | 【旭岳温泉】 硫酸塩泉 【天人峡温泉】 硫酸塩泉 ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(旧名:含土類・食塩-芒硝泉) |
主な効能 | 【旭岳温泉】 神経痛、きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、リウマチ、糖尿病、高血圧など 【天人峡温泉】 神経痛、きりきず、神経痛、筋肉痛、関節痛、関節のこわばり五十肩、運動麻痺など |
アクセス | 旭川北ICから車で約70分 JR旭川駅からバスで約90分 |
代表的なホテル | ・ラビスタ大雪山 ・旭岳温泉 湯元 湧駒荘 ・御やど しきしま荘 |
参考サイト | ひがしかわ観光協会 |
9.川湯温泉|強い酸性の泉質が肌をツルツルに
川湯温泉は弟子屈(てしかが)町にある源泉100%かけ流しの温泉地です。開湯は1886年(明治19年)で、アイヌ語の「セセキペツ(熱い川)」から名付けられ、硫黄採掘の職人向けの湯宿からはじまりました。屈斜路湖(くっしゃろこ)と摩周湖(ましゅうこ)の間に位置し、硫黄山麓から流れる温泉は、さまざまな泉質を持っています。中心となる泉質は酸性・含硫黄・鉄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)です。冷え性、疲労回復、きりきず、慢性皮膚疾患のほか、強い酸性を有しているため、血行を良くし、肌をツルツルにする効能があるとされています。
温泉街には多くの観光ホテルや旅館があり、常に賑わいを見せています。温泉街の中心部には温泉の流れる川があり、足湯や手湯が楽しめる東屋(あずまや)も人気です。
主な泉質 | 酸性・含硫黄・鉄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型) |
主な効能 | 冷え性、疲労回復、きりきず、慢性皮膚疾患、慢性婦人病、月経障害、糖尿病、運動麻痺など |
アクセス | 足寄ICから車で約120分 JR川湯温泉駅から徒歩で約50分 |
代表的なホテル | ・川湯温泉 川湯観光ホテル ・お宿 欣喜湯(きんきゆ) ・お宿欣喜湯 別邸 忍冬(すいかずら) ・川湯温泉 KKRかわゆ |
参考サイト | 摩周湖観光協会 |
10.白金温泉|アウトドアが楽しめるリゾート地として人気
白金温泉は、北海道美瑛町の東南に位置し、JR美瑛駅から車で約30分、旭川空港からは車で約40分の場所に位置しています。十勝岳連峰の北西麓に広がる温泉地で、美瑛の入り口には色とりどりのラベンダー畑やパノラマロードなどが点在することで有名です。
白金温泉の泉質は硫酸塩泉・含鉄泉で、神経痛、筋肉痛などに効能があり、「杖忘れの湯」としても知られています。浴場は秘湯の雰囲気を持つ岩造りの露天風呂や温水プール、共同浴場などバラエティに富んでおり、それぞれ日帰り入浴も可能です。また、十勝岳連峰への登山やハイキングの拠点としても白金温泉が利用され、テニスやゴルフ、スキー・スノーボードなどのリゾート地としても機能しています。
主な泉質 | 硫酸塩泉・含鉄泉(マグネシウム・カルシウム系) |
主な効能 | 神経痛、筋肉痛、慢性消化器病、慢性皮膚病など |
アクセス | 旭川空港から車で約40分 美瑛駅からバスで約30分 |
代表的なホテル | ・大雪山白金観光ホテル ・湯元白金温泉ホテル ・森の旅亭びえい |
参考サイト | 美瑛町観光協会 |
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11.層雲峡温泉|かつて登山者の隠れ湯だった温泉地
層雲峡(そううんきょう)温泉は、大雪山連峰の北東部に位置し、1954年から1960年にかけて発見された北海道の主要な温泉地です。幕末の探検家によって発見され、かつては登山者の隠れ湯的な存在でしたが、現在は北海道を代表するリゾート温泉地のひとつとなりました。
泉質は単純硫黄泉で、皮膚病、神経痛、きりきずなどに効能があるとされています。60以上の源泉があり、無色透明で弱アルカリ性のお湯は肌にやさしく、幅広い年齢層や肌質の人々に愛されています。
また、温泉街は黒岳山麓の層雲峡に沿って約20軒のホテルや旅館が立ち並び、道内有数の景勝地として知られています。温泉街の中心部は「キャニオンモール」として整備され、欧米風の雰囲気も特徴的です。そのほか、温泉地の周囲には高さ600m以上の切り立った大渓谷、柱状節理の岩肌、名瀑「銀河の滝」や「流星の滝」があります。冬に層雲峡で開催される「氷瀑まつり」は北海道を代表する人気のイベントです。
主な泉質 | 単純硫黄泉 |
主な効能 | 皮膚病、神経痛、きりきず、糖尿病、高血圧など |
アクセス | 札幌から車で約3時間 旭川鷹栖ICから車で約80分 JR上川駅からバスで約35分 |
代表的なホテル | ・ホテル大雪 ONSEN & CANYON RESORT ・層雲閣MOUNTAIN RESORT 1923(旧:層雲閣グランドホテル) ・層雲峡温泉 朝陽リゾートホテル ・層雲峡温泉 層雲峡観光ホテル |
参考サイト | 層雲峡観光協会 |
12.ニセコ温泉郷|豊富な泉質の温泉が点在
北海道の火山「ニセコアンヌプリ」を中心としたニセコ連峰と羊蹄山のふもとに広がり、豊かな自然が魅力の温泉地です。昆布川温泉、アンヌプリ温泉、新見温泉、湯本温泉、五色温泉、東山温泉など多様な温泉が点在し、「温泉パラダイス」とも称されます。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉が主体で、泉温は37〜80℃とさまざまです。
周辺には設備・サービスの整ったリゾートホテルやペンションが多く、一軒宿の温泉も存在します。ニセコの自然は夏はカヌーや熱気球、冬はスキーなどのアクティビティを楽しむことができ、自然に囲まれた露天風呂も魅力的です。ニセコ温泉郷では「ニセコ湯めぐりパス」を利用して、複数の温泉を巡ることができます。
主な泉質 | ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩、ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉 ナトリウム-炭酸水素塩泉・硫酸塩・塩化物泉 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩など |
主な効能 | 神経痛、筋肉痛、冷え性、慢性消化器病、慢性婦人病、慢性関節炎、筋肉痛、慢性皮膚炎、疲労回復、きりきずなど |
アクセス | 黒松内JCTから車で約50分 |
代表的なホテル | ・ニセコノーザンリゾート・アンヌプリ ・ニセコ昆布温泉 ホテル甘露の森 ・ニセコ昆布温泉鶴雅別荘 杢の抄 ・ニセコ温泉郷 いこいの湯宿 いろは |
参考サイト | ニセコリゾート観光協会 |
13.北湯沢温泉|長流川の川底から湧き出る無色無臭の温泉
北湯沢温泉は支笏洞爺国立公園の中央部、大滝村の南部に位置する温泉地です。札幌や苫小牧、小樽、千歳などからアクセスしやすいことが特徴です。北海道の長流川(おさるがわ)の川底から湧き出る温泉で、単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)の泉質を持ちます。無色無臭のお湯は神経痛、筋肉痛、リウマチ、皮膚病に効能があるとされています。
周辺は自然に恵まれており、長流川渓谷の紅葉の美しさは特に有名です。温泉街には9件の宿があり、共同浴場はないものの、日帰り入浴が楽しめる旅館が多数存在します。
また、周辺の自然スポットとしては三階滝(さんかいだき)やホロホロ山などがあります。そのほか、北湯沢スキー場や天狗山公園、テニスコートなどグループ・ファミリー向けのアウトドアを楽しめるのも北湯沢温泉の魅力のひとつです。
主な泉質 | 単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉) |
主な効能 | 神経痛、筋肉痛、リウマチ、皮膚病、冷え性など |
アクセス | 伊達ICから車で約40分 JR伊達紋別駅から車で約35分 |
代表的なホテル | ・北湯沢温泉郷 湯元ホロホロ山荘 ・緑の風リゾートきたゆざわ ・きたゆざわ森のソラニワ |
参考サイト | だて観光協会 |
14.ウトロ温泉|オホーツク海に沈む夕日を望む温泉地
ウトロ温泉は世界遺産「知床半島」の西側、オホーツク海に面した温泉地です。昭和40年代前半にボーリングによって開発されました。源泉100%かけ流しで、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉などの泉質を持ち、肌に心地よくツルツルとした感触が特徴です。弱アルカリ性で、きりきずや冷え性などに効能があるとされています。
温泉街には6軒の大型ホテルと1軒の共同入浴施設、複数の民宿や旅館があり、オホーツク海に沈む美しい夕日を眺めるのが魅力です。
周辺には羅臼岳(らうすだけ)や神仙沼(しんせんぬま)、ホロホロ山などの自然スポットがあるほか、知床観光船やオシンコシンの滝、知床五湖などの雄大な景観も楽しめます。宿では新鮮な海の幸や地元野菜、鹿肉などのおいしい食材も味わえます。
主な泉質 | ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(等張性弱アルカリ性高温泉)、塩化物泉 |
主な効能 | 神経痛、筋肉痛、きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など |
アクセス | 札幌から車で約5時間45分 遠軽瀬戸瀬ICから車で約3時間 JR知床斜里駅から車で約50分 |
代表的なホテル | ・北こぶし知床 ホテル&リゾート ・KIKI知床 ナチュラルリゾート ・ウトロ温泉 知床第一ホテル ・知床ノーブルホテル |
参考サイト | 知床斜里観光協会 |
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15.阿寒湖温泉|道東トップの規模を誇る温泉地
阿寒湖温泉は、阿寒湖畔の南側に位置する温泉地です。1901年(明治34年)に開湯し、1908年(明治41年)に開業した小さな簡易宿泊所が温泉街のはじまりとされています。現在は約30軒のホテルや旅館、飲食店、土産物屋が集まり、道東トップの規模を誇る温泉地です。単純温泉や硫黄化水素泉などの泉質を持ち、ほのかに黄褐色をおびた透明色をしています。アルカリ性泉特有のなめらかな湯ざわりが特徴で、浴後の肌にはしっとり感が残ります。
旅館やホテルの多くは湖に面しており、部屋や露天風呂から阿寒湖の美しい風景を一望できます。温泉街には手湯や足湯もあり、湖畔散策では野生のエゾシカやキタキツネを見かけることも。道内最大のアイヌコタン(アイヌの集落)も隣接しており、アイヌ文化を間近で体験できるのも魅力のひとつです。
主な泉質 | 単純温泉、硫黄化水素泉 |
主な効能 | 神経痛、冷え性、疲労回復、リウマチ、慢性消化器病、痔疾など |
アクセス | 札幌から車で約4時間 釧路空港から車で約60分 JR釧路駅からバスで約2時間 |
代表的なホテル | ・あかん遊久の里鶴雅 ・あかん湖鶴雅ウイングス ・阿寒湖温泉 あかん鶴雅別荘鄙の座 ・阿寒湖畔温泉 ニュー阿寒ホテル |
参考サイト | 阿寒湖温泉旅館組合 |
北海道の温泉地に関するよくある質問
ここからは、北海道の温泉地に関してよくある以下3つの質問に回答します。
よくある質問
Q.北海道の三大温泉地とはどこのこと?
Q.北海道の温泉地は何カ所ある?
Q.北海道で最大の温泉地はどこ?
Q.北海道の三大温泉地とはどこのこと?
北海道の三大温泉地は、「定山渓温泉」「湯の川温泉」「登別温泉」の3つの温泉地を指します。アクセスが便利で、定山渓温泉や湯の川温泉は札幌から、登別温泉は函館からアクセスしやすい場所に位置しています。また、観光エリアからもほど近く、北海道にある各温泉地の中でも、中でも特に人気が高いのが三大温泉地の特徴です。
Q.北海道の温泉地は何カ所ある?
環境省によると、北海道には234カ所の温泉地があります。それぞれの温泉地で湧き出る湯量も豊富で、お湯の泉質も豊富なのが北海道の温泉地の特徴です。泉質によって効能が異なり、飲泉できるものもあるので北海道の温泉を利用する際は、ぜひその温泉地の泉質も知ったうえで楽しんでみてください。
※参照:令和2年度温泉利用状況|環境省
Q.北海道で最大の温泉地はどこ?
北海道最大の温泉地は「登別温泉」です。南には倶多楽湖(くったらこ)、北東には支笏湖(しこつこ)、西には洞爺湖(とうやこ)があり、それらを取り囲む活火山により形成された巨大カルデラ地帯の温泉郷が登別温泉です。湯量は1日1万トンを誇り、温泉のデパートとも呼ばれています。
まとめ
定山渓温泉・登別温泉・湯の川温泉は「北海道三大温泉地」と呼ばれ、全国的にも人気の温泉地です。北海道には計234カ所の温泉地があるので、ぜひ人気の温泉地から秘境の温泉地まで堪能してみてはいかがでしょうか。
観光スポットや話題のグルメをはじめ、その地の達人から見聞きした小粋な話まで、とにかく情報量が豊富です。
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