新千歳空港ターミナルビルってどんなところ？ お土産を買うだけじゃもったいない、1日過ごしたい人気空港の魅力

テレビやメディアで度々企画される「好きな空港ランキング」で、常に1位・2位を誇る「新千歳空港」。空の玄関口としての役割に加えて、クリーンで快適なターミナルビルとそこに一堂に集まった北海道を代表するグルメと魅惑的なお土産の数々。施設の充実さと見所の多さが人気の理由です。出発・到着の“ついで”ではなく、今や空港でしっかり時間をとることを大前提に北海道旅行を計画する人も少なくないのでは？

本記事では、新千歳空港の魅力と楽しみ方を“あらためまして”という視点でご紹介。札幌と新千歳空港間の観光バスを運行する「札幌観光バス」が、バスを降りて、新千歳空港ターミナルビルにお邪魔しました。

この記事のポイント！
・新千歳空港は国内第2位の旅客数を誇る空港
・ショッピングやグルメを楽しむなら国内線ターミナル
・ショッピング・ワールドには約80軒のお店がある
・航空や飛行機について詳しくなれるミュージアムが複数ある
・展望デッキは夏季のみ開放で、夕方がおすすめ

新千歳空港はどこにある？就航路線は？【基本情報】

新千歳空港および新千歳空港ターミナルビルがあるのは、札幌中心部から車・バスで約1時間の千歳市美々（びび）です。隣町の苫小牧からは車で約30分ほどで、日本で2番目に大きいカルデラ湖・支笏湖（しこつこ）がある市としても知られています。また、航空自衛隊千歳基地は新千歳空港に隣接しており、日本国政府専用機は千歳基地と誘導路で繋がる新千歳空港の専用ハンガーに格納されています。

新千歳空港の就航都市・路線は、国内線27路線、国際線8路線（2023年10月現在）。国内は羽田・関西・中部・福岡などの主要空港を中心に、また、道内路線も女満別・釧路・函館・中標津・稚内を就航。国内線においては国内第2位の旅客数を誇る日本を代表する空港です。2010年3月から共用を開始していた国際線ターミナルを2019年8月に2倍に拡張。台湾や韓国をはじめとしたアジア圏路線も増え、さらに利用しやすくなりました。

住所	北海道千歳市美々 [Googleマップ]
交通アクセス	・札幌から車で約1時間（高速利用） ・苫小牧から車で約30分
利用時間 （ターミナルビル）	・国内線 5:00〜23:00 ・国際線 5:00〜20:00 ・連絡施設 5:00〜23:00
休館日	年中無休
問合せ先 （空港総合案内）	0123-23-0111 （7:00〜23:00）
公式サイト	新千歳空港ターミナルビル

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新千歳空港の駐車場利用

新千歳空港には3つの駐車場があります。国内線ターミナルと国際線ターミナルの間にあるのが「A駐車場」「B駐車場」で、一番利用率が高い駐車場のため、土曜・日曜・祝日は空き待ちもしばしば。空港へお見送りに行くという場合は、余裕を持って行動するのが良いでしょう。

そしてもう1つは、苫小牧方面側にある「C駐車場」で、こちらは比較的回転が速い印象です。いずれも24時間利用可能ですが、駐車料金が異なるので下記を参考にしてください。

A駐車場	1時間まで無料、24時間最大1,200円（通常期）
B駐車場	1時間まで無料、24時間最大1,200円（通常期）
C駐車場	入場から24時間まで最大500円（通常期）

新千歳空港はJRやバスの利用もおすすめ

新千歳空港ターミナルビルの地下1階に「JR新千歳空港駅」が直結。1日148本運行している“快速エアポート”に乗車すれば、JR札幌駅 – JR新千歳空港駅の乗車時間は約40分。概ね12分間隔で運行しているので、スムーズに移動できます。

また、札幌中心部および主要ホテルと新千歳空港を結ぶ「空港連絡バス」も便利。ルートも豊富なため、目的地や滞在先のできるだけ近くまで行きたいという方はこちらの選択を。車内でWi-Fiが利用できるのもうれしいポイントです。

ちなみに札幌観光バスが新千歳空港に立ち寄るのは、観光ツアーや貸切バスで旅行者の皆さまのお迎え・お見送りのとき。空港発の場合は到着口がある国内線ターミナルビル1階のバスレーン3番乗り場がおもな待ち場所です。丹頂のイラストや地球がプリントされたバスを見かけたら、それは「札幌観光バス」です。

国内線と国際線、どっちへ行けばいい？新千歳空港ターミナルビルの造り

新千歳空港全体の敷地面積は726ha（ヘクタール）で、日本国内では羽田空港・成田国際空港・関西国際空港に次ぐ、4番目に大きな空港。札幌ドームの23個分、ディズニーリゾートなら7つも入ってしまう広さです。ターミナルビルはその一部となるわけですが、延床面積は国内線で約182,517平方メートル、国際線で約146,340平方メートルもあり、やはり広さがあります。

JR駅やバス乗り場もあるため、あらかじめ目的を定めて行動しないと、施設内をぐるぐると歩き疲れてしまいます。

グルメやショッピングを楽しむなら「センタープラザ」へ

JR新千歳空港駅や高速バスの乗降場は、国内線ターミナルビル側にあります。土産店やレストランが数多く入るセンタープラザも国内線側に位置しているため、エスカレーターなどですぐにアクセス可能です。

また、A駐車場とB駐車場を利用する場合も、国内線と国際線のビル間に自動歩道を備えた連絡施設（通路）で行き来ができるので便利です。

国際線ターミナルビルには何がある？

2019年に新しくなった国際線ターミナルビルは、おもにインバウント需要に応える施設とサービスが中心となっています。北海道のみならず、日本らしい土産品もラインナップしたショップ数店とおもちゃ屋さん、化粧品や理美容家電が充実した「LAOX」（ラオックス）に、厳選した商品を集めたドンキ・ホーテの空港版「ソラドンキ」があります。

日本の趣を手に取り込んだハイクラスホテル「ポルトムインターナショナル北海道」が、国際線ターミナルビルの5階～8階にあるのも特徴のひとつ。温泉やエステ、ダイニングからバーに至るまですべてがラグジュアリーな空間設計。海外からの旅行者による利用が多いようですが、駐機場が見渡せるホテルとあって、2020年のオープン時には飛行機ファンからも注目を集めました。

あれもこれも目移りしちゃう…ショッピング・ワールドでお買い物を楽しむ【センタープラザ2F】

国内線出発ロビーに接続するセンタープラザ2階には、“新千歳空港と言えば”の魅力が詰まった「ショッピング・ワールド」があります。北海道を代表する銘菓の専門店から新鮮な海の幸・山の幸を販売するお店、道内各地の名品を揃えたセレクトショップまで、とにかく充実。約80軒ものお店が軒を連ねています。

スイーツアベニュー

北海道を代表する六花亭・柳月・石屋製菓・ロイズ・北菓楼の5大菓子メーカーをはじめ、「札幌農学校」や『新千歳空港ソフト・アイスクリーム総選挙2023』濃厚部門第1位に輝いた「極上牛乳ソフト」で勢いをみせるKINOTOYA（きのとや）、パッケージデザインを一新した千秋庵など北海道各地の銘菓が一堂に集まるのが「スイーツアベニュー」です。

近年は各社が展開する“ブランド”のショップも増えてきており、「ドゥーブルフロマージュ」でお馴染みのルタオが自身の店舗とは別に、紅茶とチョコレートを融合させた『ヌーベルバーグ ルタオ ショコラティエ』というブランドをオープンさせていたり、KINOTOYAがアップルパイ専門の工房『きのとや新千歳空港ファクトリー店』を設けるなど見所がいっぱいです。

ショップ （一例）

きのとや新千歳空港ファクトリー店 ショコラティエ　マサール ヌーベルバーグ ルタオ ショコラティエ ミルク＆パフェ　よつ葉ホワイトコージ　新千歳空港店 函館洋菓子スナッフルス　新千歳空港店 柳月　三方六ｓｔｕｄｉｏ きのとや新千歳空港店 北菓楼　新千歳空港店 小樽洋菓子舗　ルタオ ロイズ 新千歳空港店 千秋庵　新千歳空港店 もりもと　新千歳空港店 雪印パーラー新千歳空港店　　etc…

※2023年10月末時点

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どさんこ産直市場

「スイーツアベニュー」の反対側に位置する「どさんこ産直市場」は、北海道内のおいしい食材や特産品を扱うお店が集まるエリアです。北海道の大自然で育まれた新鮮な農産物や水産物が豊富に取り扱われています。

蟹やいくら、うになど、これぞ北海道！らしい海産物を扱う『ぎょれん』や『佐藤水産』『北海道きたれん』『釧路港市場』といったお店のほか、「サーモン昆布重ね巻」が有名な『島の人』や自宅で扱いやすい冷凍品が充実した『鮭乃丸亀』などの海産物加工品のお店も多数軒を連ねています。このほか、メロンやとうもろこしなど農作物を扱うショップ、スイートコーンの水分と甘さだけで焼きあげた「コーンパン」が人気の『JAびえい 美瑛選果』もこのエリア内にあります。

ショップ （一例）

JAびえい　美瑛選果　新千歳空港店 釧路港市場 島の人　新千歳空港店 知床三佐ヱ門本舗 札幌市中央卸売市場水産仲卸札幌シーフーズ 鮭乃丸亀 北海道きたれん 佐藤水産 ぎょれん かま栄　新千歳空港店 海処　まつば　　etc…

※2023年10月末時点

＜PICK UP＞ ぎょれん

全道の漁業協同組合（漁協）によって組織される「北海道ぎょれん」の販売店です。道内各地から集まった旬の魚介類や自慢の加工品が多数揃っており、お土産としてはもちろん、帰ってから自宅で楽しみたいと買い求める旅行者で常に賑わっています。

ホッケやニシンなどの魚は一夜干しで、蟹は浜茹での冷凍で販売。持ち帰りも可能ですが、便利な店舗からの配送を選択される方が多いようです。また、鮭のほぐし身がゴロゴロ入った「手ほぐし熟成鮭フレーク」やホタテの旨みが凝縮した「干貝柱XO醤」、機内提供にも採用された「ほたてのスープ」といったオリジナル商品も充実しているので、こちらも手軽でおすすめです。

場所	国内線ターミナルビル2F
営業時間	8:00～20:00
問合せ先	0123-46-5616
公式サイト	北海道ぎょれん

「じゃがポックル」や「ハッカ油」シリーズは総合土産店へ

多彩な土産品を揃える総合土産店や空弁のお店、新進気鋭のスイーツ店は、センタープラザ2階フロアの「スイーツアベニュー」「どさんこ産直市場」周辺に配置されており、歩きながらふらりと立ち寄ることができます。全国各地で開催される北海道物産展で未だ根強い人気を誇る「じゃがポックル」や「夕張メロンピュアゼリー」、北見ハッカ通商の「ハッカ油」シリーズ、近年人気のシマエナガグッズ、各菓子メーカーが新千歳空港限定としているお菓子は総合土産店等で取り扱っています。

また、ガラス細工の『小樽硝子工藝館』や革小物の『ソメスサドル千歳空港店』、民芸品や工芸品を集めた『Craft Studio』なども要チェックです。

ショップ （一例）

北海道本舗　総合土産店 ノースショップ　いとう HASHIBA ちどりや Airport shop Showa 丸井今井　きたキッチン TRICOT by yamasan fujiya 北海道物産 BLUE SKY 出発ロビー売店 ANA FESTA 千歳ロビー店 スカイショップ小笠原 じょうてつ　　etc…

※2023年10月末時点

飛行機・空港ファンにはたまらないミュージアム【センタープラザ3階】

新千歳空港ターミナルビル内には、航空に関連する展示や情報を提供しているスポットがいくつかあります。とりわけ、旅行者や空港ファンに人気なのが「大空ミュージアム」と「エアポートヒストリーミュージアム」の2施設です。

大空ミュージアム

国内線ターミナルビル3階、フードコートのすぐ近くに位置する「大空ミュージアム」は、航空に関連した様々な展示を通じて航空技術・航空機・航空史などに関する知識を提供する施設。駐機場に面しており、窓の外にある飛行機を眺めながら、航空を学べるカルチャースポットです。入場そのものは無料となっており、エントランス付近はショップになっているため気軽に立ち寄ることができます。

施設内奥に進むとクラシック航空機の模型が飾られていたり、子供向けのお仕事体験ゾーン（子供たちがCAや整備士などの空港の仕事を体験）やチビッコ制服体験（無料）などがあるため、小さな子供連れはぜひ立ち寄ると良いでしょう。普段は近くで見ることのできない、旅客機に使われるタイヤの実物やジェットエンジンの写真パネル展示などもあり、こちらは航空機ファンなら必ず見ておきたいところ。

エアポートヒストリーミュージアム

国内線ターミナルビル3階、展望デッキの入口手前にある「エアポートヒストリーミュージアム」は、新千歳空港の建設と発展の歴史に焦点を当てた展示が行われている場所です。新千歳空港が北海道の玄関口として果たしてきた役割やこれまでの歴史を、写真を交えた大型パネルで解説しているなど、時間が許す限りじっくりと読みたくなる魅力があります。

また、航空機の模型や実物大の部品、日本航空のキャビンアテンダントの歴代制服やグッズが展示されているのも見所のひとつです。

場所	国内線ターミナルビル3階
営業時間	10:00～18:00
問合せ先	0123-45-0030（大空ミュージアム）

空港で温泉に入れるって知ってた？【センタープラザ4階】

長距離のフライトの前後やトランジット時にリフレッシュする場所として利用したいのが、国内線ターミナルビル4階にある「新千歳空港温泉」です。こちらは北海道遺産に指定されているモール温泉を提供しており、新千歳空港と同じく千歳市内の文京にある源泉「サーム千歳ドミニオ温泉」をタンクローリーで運ぶ汲み湯となっています。モール温泉は、ほんのりとろみがあり、湯上りには肌がツルツルになると女性に人気の温泉。保温や保湿効果にも優れていると言われ、フライトで疲れた体をしっかりと癒してくれます。

広い大浴場と洗い場、東屋風で和の趣を施した露天風呂が楽しめ、施設内には湯上りの休憩を兼ねた憩い処、丼ものから料理長こだわりのメニューまでが揃う食事処があるほか、滞留者が仮眠をとれるリラックスルームに加え、全11室の客室（要予約・入浴料とは別に要宿泊料）も備えています。営業時間も23時間営業と長く、空港利用者の心強い味方となっている。

場所	国内線ターミナルビル4階
営業時間	10:00～翌9:00 ※食事処は11:30～20:00 ※ウェルネスは10:00～22:00 ※あかすりは10:00～20:00（土曜・日曜・祝日は～21:00）
料金	大人（中学生以上）2,600円 子供（小学生）1,300円 未就学児 無料 ▼深夜料金（深夜1時以降は下記別途） 大人（中学生以上）2,000円 子供（小学生）1,000円 幼児～未就学児 無料 ※朝風呂入浴や宿泊などの料金設定・プランもあり ※上記料金は2023年11月時点（詳細は公式サイトでもご確認ください）
問合せ先	0123-46-4126
公式サイト	新千歳空港温泉

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スマイル・ロードは必ずおさえておきたい！【3階】

国内線ターミナルビルと国際線ターミナルビルの連絡通路でもある「スマイル・ロード」は、ただの通路にあらず。見て・買って・食べて・休んで・楽しめる工夫を施したアミューズメント要素に溢れたスペースです。ターミナルビル（連絡施設）の3階に位置しており、国民的アニメやキャラクターによる“空港”や“飛行機”をテーマに構成したショップがあるほか、『スターバックスコーヒー』や北海道牛乳を使ったメニューが揃うショップ兼カフェの『北海道牛乳カステラ』、実際のチョコレート菓子作りを窓越しに見学できる『ロイズ チョコレートワールド』も同じスマイル・ロードのフロアにあります。　

＜PICK UP＞ ロイズ チョコレートワールド

北海道を代表するチョコレートメーカー「ROYCE’」（ロイズ）が手掛ける『ロイズ チョコレートワールド』には「生チョコレート」や「ポテトチップチョコレート」「ナッティバーチョコレート」といった定番商品、そしてベーカリー商品も取り揃えています。

また、日本で初めての空港内にチョコレート工場を設けており、ガラス越しにロイズのチョコレート製品が出来上がる様子を見学することができます。チョコレートの原料でもあるカカオの木のジオラマや、チョコレートができるまでを解説したパネル展示も行っており、しっかり時間をとって訪れたいスポットのひとつです。店舗の内装や飾り付けがとってもかわいいので、スマホで写真に収めたくなりますよ。

ちなみに、お土産におすすめなのが空港限定商品「ロイズポップチョコ」。クマ・シカ・ウシ・ウマなどの北海道らしい動物たちが可愛いチョコレートに。色合いやアンニュイな表情がまた愛らしく、スティックタイプの個包装なので、ばら撒き土産としても重宝します。

レストランにフードコート、ラーメン道場まで！北海道グルメが集合【センタープラザ3階】

海鮮丼にスープカレー、ジンギスカン、十勝名物の豚丼など“食べる”グルメはおもに国内線ターミナルビルの3階に集約されています。飲食店が立ち並ぶ「市電通り食堂街」と各店が凌ぎを削る「北海道ラーメン道場」があるほか、ファミリーで利用しやすいフードコートと選択肢も豊富です。

市電通り食堂街

「市電通り食堂街」は、昭和の古き良き時代が再現された北海道のグルメエリアです。石畳風の通路、レトロな提灯、そこに集う屋台といった昭和の雰囲気を醸しています。「千歳飛行場行き」を掲げた路面電車のレプリカがエリア中央に飾られており、これはかつて「親子電車」として親しまれた札幌市電M100形のレプリカのカットボディ。電車の内部にも入ることができます。

食堂街内には、函館で人気店「回転寿司 函太郎」や釧路の名店「ふく亭」をはじめ、スープカレー、BARスタイルのお店など多彩な店舗が揃っています。

店舗	スープカレーｌａｖｉ　新千歳空港 函館五島軒　新千歳空港店 味処 きくよ食堂 新千歳空港店 函太郎　新千歳空港店 北海釜めし　海鮮銀しゃり　ふく亭 味噌キッチン ジアス　ルーク＆タリー

※2023年10月末時点

飛行機の離着陸を眺めながら食事を楽しめる「フードコート」

新千歳空港国内線ターミナル3階の一番奥、駐機場に面した「フードコート」は全424席と空港のフードコートとしては最大級。とはいえ、ランチのピーク時には満席になることも多々あるため、訪れた際は先に席を確保するのが良いでしょう。また、キッズチェアや子供用のカトラリーもしっかり用意されているので、小さな子供連れのファミリーも快適に過ごせるのが魅力です。

フードコートには北海道グルメの店舗だけでなく、日常生活で馴染みのあるチェーン店も出店しているため、地元民やビジネス出張者にとってはありがたい限り。ただし、各店舗ごとに営業時間が異なるので、訪れる前に確認しておくのをおすすめします。

店舗	はなまるうどん	8:00～20:30
	フレッシュネスバーガー	8:00～20:30
	吟しゃり北海道	8:00～20:00
	松尾ジンギスカン フードコート店	10:00～20:30
	札幌らーめん大心	10:00～20:00
	雪印パーラーフードコート店	10:00～20:00
	インドカリーダイニング　コバラヘッタ	10:00～20:30
	韓国厨房　ユン家の食卓	10:00～20:30

※2023年10月末時点

今もっとも賑わうのが「北海道ラーメン道場」

入り口がいくつかありますが、「北海道ラーメン道場」のシンボル的な存在となっているのが、ラーメンが入った器で北海道の形を表現した看板が配置されてる入口。記念撮影スポットにもなっていて、待ち時間の間に、旅の記念にと撮影している人が後を絶たないのですぐにわかるでしょう。

一歩足を踏み入れると、右も左もラーメン店がずらり。10軒の個性豊富な“北海道ラーメン”の名店が通路を挟んでひしめきあっており、さながら屋台のような雰囲気。いずれも、札幌・旭川・函館の名だたるお店ばかりです。各店からはスープや出汁の良い香りが漂い、スタッフが威勢のよい声でいざなってくれます。

北海道はエリアごとに独自のラーメン文化が発達しているため、おすすめ店をあげるのは至難の業。札幌・旭川・函館の3カ所だけを取り上げても、スープも使われている麺もまったく違います。あらかじめネットで調べておき、好みの店を決めておきましょう。

旅の締めくくりは、飛行機を間近に望む「展望デッキ」へ【センタープラザ4階】

国内空港は海の近くにあることが多いのですが、新千歳空港は緑の木々に囲まれた立地。周囲に高い建物がないため、遮るもののない北海道の景色と飛行機のコラボレーションを展望デッキから楽しむことができます。デッキは駐機場に面しているため、待機する飛行機が真正面に！ そして遠くを見渡せば、滑走路に入り加速して飛び立つ飛行機の姿も眺められます。いずれもその大きさとエンジン音の迫力はダイナミック。

天気の良い昼間も良いですが、夕陽が差し込む夕方の展望デッキもまたおすすめ。ピンク色に染まった空を背景に、空へと飛び立つ飛行機は圧巻の景色です。

場所	国内線ターミナルビル4階 ※入口は3階「エアポートヒストリーミュージアム」横に
営業期間	4月1日～11月30日 ※荒天時は閉鎖の場合あり ※12月～3月は冬季閉鎖
営業時間	8:00～20:00
料金	無料 ※双眼鏡の利用は1回100円（約100秒、税込み）

まとめ

フライト前後に短時間だけの滞在になりがちな空港ですが、新千歳空港はたっぷり時間を設けて過ごしたい魅力あふれる空港です。スイーツに海産物とショッピングはもちろんですが、温泉やミュージアムといった“見て”楽しめる施設も充実。今回ご紹介した以外にも、空港内には映画館やゲームセンターのほか、空港内をまわって集めるスタンプラリー企画などもあります。

飛行機の搭乗が目的となる場所ではありますが、アミューズメント性に優れたひとつの観光スポットとして1日満喫することができるので、今度はじっくり新千歳空港ターミナルビルを楽しんでみてはいかがでしょう。新しい発見があるかもしれません。

＼ サケの遡上が見られる♪ ／
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