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人生の転換期。東京から憧れの地、札幌に移住して夢を与えるバス運転士を目指す【採用者インタビュー】

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札幌観光バス株式会社
運輸部運行課 運転士
2023年11月入社

大塚 猛
TAKESHI OTSUKA

プロフィールアイコン

東京都出身。高校卒業後、30年ほど航空会社にて小型航空機の整備に従事。その後転職し、東京で貸切バスやハイヤーの運転士を約15年経験する。定年退職を機に、夫婦で札幌に移住することを決意。住まい探しと並行して転職活動を開始。これまでの経験を活かそうとバス運転士を志望し、札幌観光バスに入社。

※所属部署・本記事記載内容は2024年3月時点のものです

2年前に訪れた大きな転機。移住を決断し新たな道へ

インタビューを受ける運転士

札幌観光バスの運転士を選んだきっかけは、東京から札幌への移住です。私と妻はスキーが趣味で、ここ10年ほど年に2〜3回、札幌や旭川、富良野などでスキー旅行を楽しんでいました。中でも札幌はお気に入りの街。以前から妻と「いつか札幌に住みたいね」と話していたほどです。

前職の定年退職が自分たちの将来を真剣に見つめ直す、大きなきっかけとなりました。人生何が起こるかわからない。ならばもっと楽しんで生きようと、憧れの札幌に移住することを決断しました。

バスを運転する運転士

インターネットでの住まい探しと並行して、転職活動もスタート。過去に東京で観光バスの運転士をしていたこともあり、この経験を活かそうと、最初からバス運転士に絞って職探しをしていました。

移住までの準備期間は約1年半。複数の会社を検討していましたが、札幌観光バスはオンラインの面接対応がスムーズで、人事担当からのレスポンスも早く、素早い受け入れ体制が魅力だと感じました。住まいを決めるまで4回ほど札幌を訪れましたが、そのうち1回を面接日にしていただき、無事採用。どの日程も1泊2日と短期滞在だったにも関わらず、柔軟に日程調整をしていただけたのも有り難かったですね。


人事コメント-札幌観光バス採用フローについて


冬道と「碁盤の目」に苦戦中。先輩方の確かな情報が支えに

教官に指導を受ける運転士

札幌での生活は、移住前に抱いていたイメージどおり快適です。北海道は親切な方が多く、移住者にも寛大な地だと感じています。一方で、バス運転士としては関東との違いを実感しています。一番の違いは、やはり冬道の運転です。11月入社だったため、スタートから厳しい雪の洗礼を受けました。

新潟や長野までの冬道は経験していましたが、北海道と本州では雪質が全く違います。さらにチェーンとスタッドレスタイヤという違いもあり、運転の感覚を掴むのには苦労しましたね。冬道講習や先輩運転士の指導を受け、12月に実車デビュー。3月になった現在でも、冬道の路面状況の判断や、路面凍結時の運転には神経を使います。

もう一つ、関東との大きな違いは街並みです。美しい景観を作り出している札幌の碁盤の目は、住所がわかりやすいことでも知られています。しかし、私にとってはどこも同じ景色に見えてしまうのです。特に札幌中心部の主要観光スポットであるテレビ塔、札幌時計台、旧道庁を巡るルートは混乱しがち。住所の番地を数えていては、曲がり損ねてしまう可能性があります。

そこで取り入れた対策は「何条何丁目」という住所ではなく、右折や左折の目印となる建物を覚えること。前日にルートがわかっていれば、地図やGoogleマップのストリートビューで確認もしています。

バスのハンドルと運転士の手元

入念な確認作業に加えて、わからないことや不安なことがあれば、先輩運転士にもよく相談しています。運転技術は個人の経験や努力の積み重ねで培われるもの。だからこそあまり教えたくないという人も業界内には少なくありません。

しかし札幌観光バスの運転士は、自分の持っている知識や情報を惜しみなく教えてくれる人ばかりです。同じ職場で働く仲間が、事故なく無事に帰ってきてほしいという共通の想いを感じます。運転技術の向上はもちろん、車体はいつも美しくしておくこと、身だしなみを整えることなど、バス運転士としての仕事のスタンスまで丁寧に指導してくれる教育体制も、札幌観光バスの魅力だと思います。


人事コメント-バス運転士の研修プログラムについて


毎日が新鮮な札幌生活。ワクワクしながら仕事ができる幸せを実感

バス前で笑顔の運転士

実は10年ほど前、スキーのツアー客として、札幌観光バスを利用したことがあります。引越しで荷物の整理をしていた時に、バスの前で撮った写真を偶然見つけて思い出しました。まさか自分が当時乗ったバス会社の運転士になるとは思いませんでしたが、不思議な縁を感じます。

趣味のスキーを見せてくれる運転士

大好きな札幌に住み、「札幌」という名前のつくこの会社で働き始めてから、毎日が新鮮でワクワクしています。60歳を超えてこんな経験ができるなんて、すごいことです。

旅行誌を読む運転士

仕事だけでなく、憧れだった札幌の暮らしも楽しんでいます。趣味のスキーは、今シーズン5回しか行けませんでした……。本当はもっと行けると思っていたんです(笑)。

先日は初めて藻岩山のナイターに行ってきました。急斜面を難なく滑る地元スキーヤーを目の当たりにして、「これは上手くなるはずだ」と感心してしまいました。子どもの多さにも驚きましたね。北海道のスキーヤーは、みんな笑顔で、楽しそうに滑っている姿が魅力的です。札幌にきてまだ半年ほどですが、これまで一度も嫌な思いをしたことがありません。妻は毎日、窓からの景色を眺めるだけで楽しそうですよ。

苦労も楽しさも分かち合える仲間がいる喜びを胸に

バス前でポーズをとる運転士

「バス運転士という仕事は一人では成り立たない」ということを、札幌観光バスに入社してから強く実感するようになりました。乗務に出る時には、事務所の皆さんが「行ってらっしゃい」と大きな声で送り出してくれ、帰ってきた時には「お帰りなさい、お疲れさまでした」と迎え入れてくれます。事務所の一番奥の席にいる人も含めて、必ず全員で声をかけてくれるんですよ。車庫で運転士とすれ違う時も「お気をつけて」「行ってらっしゃい」と声を掛けあいます。

みんなで苦労や楽しさを分かち合いながら、ひとつの仕事に取り組む喜びを感じています。

従業員同士の仲も良く、働きやすい雰囲気づくりを大切にする社風も魅力的。運転士やバスガイドを下の名前で呼び合う風習は「北海道ならでは」だと思っていたのですが、どうやら「札幌観光バスならでは」だったようです(笑)。

これからも札幌観光バスの一員として、お客様や街の人から「札幌観光バスってかっこいい!」と思ってもらえる仕事をしたいと思っています。子どもたちに憧れてもらえるようなバス運転士になることが、今の私の目標です。


人事コメント-北海道移住支援制度について


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さっかんジャーナル編集部

日々お客様を全道各地へご案内する、札幌観光バスのスタッフによる編集チーム。
観光スポットや話題のグルメをはじめ、その地の達人から見聞きした小粋な話まで、とにかく情報量が豊富です。
皆さまのバス旅が楽しくなる&推しバスになってもらえるよう奮闘中!